「♀観察手帳その6」

そのオンナは酔っていた。
午後11時すぎの都営浅草線。泉岳寺で乗り換え、高砂行きに乗り込んで座ると、そのオンナはすでに私の正面に座っていた。
歳は20代の前半か。コックリしているので顔はよくわからない。
問題なのは彼女の股間だ。短めのスカートをはいているのだが、気がゆるむと、少しずつ脚が
開いてくる。
よーし、よーし、よーし…。あーあ。もう少しというところで、彼女は体勢を整える。
これを繰り返すこと5回。そのたびに前にズッコケそうになる。こっちも酔っているので、寝過ごす心配がなくていい。
新橋に着くと、彼女はやおら目を覚まし、ヨダレをぬぐいながら、あたりを確認する。新橋で安心したようで、またすぐにコックリさんになる。
顔はナマズのようであったが、まあ、顔などどうでもよい。股間だ。
パンツは布である。布が見えるかでワクワクするのもバカバカしいが、素直な感情には勝てないのだ。
彼女の立場になってみることに。私もヒザをくっつけて座ってみた。意外に力がいるぞ。
楽になりなさい、楽に。
こんなときのために、マジックテープがついたバンドを発売してはどうか。特許がとれるかもしれないぞ。「泥酔・睡眠ー脚閉じバンド」なんてね。
結局、オンナは私が下車するまで、ギリギリのところで堪え切った。うーん、残念!
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by hatakeng | 2006-04-25 13:16 | オンナ


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